【中国選手の強さに迫る❶】中国選手が幼少期から厚いラバーを使う理由【卓球知恵袋】
- むっちぃ
- 2019年5月16日
- 読了時間: 8分
皆さん、こんにちは!
卓球愛好家のむっちぃです^_^

今回の記事から、
「中国選手の強さに迫る」というテーマを
中心として、なぜ、中国選手があれほど強いのかをむっちぃなりに
迫っていきたいと思います
「中国選手の強さに迫る」の概要は、こちら

日本の小学生や中学生は
基本スポンジの厚さが、
中ぐらいから
スタートする選手が非常に多いですよね。 ラケットの重量が軽くないといけない・弾み過ぎてはいけない
というのがあり
中で卓球を始めて
成長していく過程で、厚、特厚という流れで
だんだんと力がついて強くなっていくにつれ
スポンジ厚を厚くしていく。
そういった傾向があります。 しかし中国では
驚きの展開なんです。

いきなり最初から・・ 粘着ラバー、キョウヒョウのようながっちりカチカチのラバーを フォア面に貼らせます!!
しかもスポンジは2.1がほとんどで 要するに最初から特厚のラバーを貼って
小学生中学生の子たちはスタートしているんです。 驚きですよね。 なので
向こうの中国の子たちは
重たいラケットをぶんぶん振り回すような形で卓球を覚えていきます。 中国は
日本みたいに
細かいスポンジ厚が
あまりなく 中とか厚の概念が
中国はありません。
あるとすれば
特厚の中で 2.1 2.15 2.2
という特厚でも3タイプの厚みを中国は作ってます。
なので厚いスポンジのバリエーションは細かいのですが
薄いスポンジはほぼない(´д`)
と言っていいですね。 なので中国行くと
ラバーを選べば自然と特厚の選択になるということです。 そういったもともとのラバーの製造環境が影響してます。 日本の子供たちはそういう意味では
かなり恵まれてますね。
中や厚があるから・・・ 最初力がないときにちゃんと選べます(^ν^) 中国は強いのに特厚しかない。(粘着系ラバーの話)
最初からカチカチ粘着の特厚を使うという
強烈ぶりです。

しかし中国の子供たちは
これでめげてるわけではありません。
むしろこれが普通なんです。
重たいラケットで振り回すように練習をすることで
小さい時からキョウヒョウの飛ばし方
当て擦るという打ち方を
全身で覚えることが出来ます。
日本のラバーは軽くて良く弾むので
ほとんど体を入れないで小さい振りでコンパクトスイングで卓球を覚えることが出来ます。 中国の子たちは振らないといい球が出ないので
大振りで完成度も高くない状態で
がんがん重たいラケットを振らせます。 小学生のうち・中学生のうちなら
まだ中国の選手たちは
重たいラケットで振るパワーが未完全のため
日本の小さくフォームがまとまった 軽くて飛ぶテンション系を使った日本選手に
最初は勝てない傾向・もしくは五分五分くらいなんですよね 中国の凄い所は、 この重たいラケットを最初から使わせて
全身で振る練習を小さいころからやっておくこと。
跳ばないラバーで全力で当て擦る練習をずっとやり続け
中学・高校はまだ完成してない。
日本のコンパクトスイングのテンションラバーの弾みを利用した
体を使った打ち方に勝てないと思います。 しかし大人になりパワーが突き出した頃 この重たくて弾まないラケットで振るトレーニングを一生やってきた中国の選手たちは
大人になった瞬間 パワーがつき 一気に化け物になります。

重たいラケットでフルスイングが常にできる状態で
それで彼からは連打までフルスイングで
当て擦って打ち込めるパワーがつくんです。
これが中国の完成した選手たちなんです。 日本の子たちの方が小中学ぐらいでは勝ちやすい
しかし、大人になった瞬間中国がめっちゃ強く伸びてくるのは この重たい用具をしっかり振るトレーニングを日々しながらパワーがしっかりついた瞬間・・・ 誰も勝てない極限の選手になります。 馬龍選手
樊振東選手
許シン選手
方 博選手
閻 安選手
丁 寧選手
李 暁霞選手
など もう他国とは別格のパワーと球を打ちますよね。 中国選手って全体的にそのような傾向があるんですよねー 子供たちで勝たせるなら
パワーがないところだと
軽くて弾む用具を使わせた方が
しっかり打球できるので勝てるのですが 最終的に大人で勝つことを中国は考えてます。
オリンピック・世界戦で勝つことを考えてます。
なので大人の卓球がゴールなんです。

そこで一番開花できるやり方が
最初から重たくて弾まないラケットを持たせて
がんがん振らせる。
小学生のうちではまだパワーがないから、キョウヒョウで試合だとちゃんと打球がまだ強くできなくて
威力が出ません。
軽くて弾む用具を使った安定しやすい小さいスイングでまとまったドライブ選手にはなかなか勝てないです。
しかし力がついて・技術の完成度も最高に上がってきたところで
強靭なフィジカルを鍛えることができ
ドライブの威力が桁違いに出ることでしょう。 体のつくりも別格な選手ができあがります。
小さいころから弾まない重たい用具で
用具の力を利用せずに力いっぱい振ることで
同じ10分の練習でも軽いラケットで10分ドライブするのと
重たくて飛ばないラケットで10分ドライブするのと
どっちがきついですか? 明らかに後者の方が、同じ時間でも鍛えられます。
そしてその後者のラケットを使いこなすために
フィジカルトレーニングを中国は全力でやります。
日本の選手はラケットが軽いのでその危機感が薄いのですが
中国はトレーニングをサボるとラケットが振れなくなる現象が起きるので
卓球にならないんですよね。 やっぱりトレーニングしないと、毎日練習をやり込まないと
硬くて厚くて重たくて弾まないキョウヒョウは使えません。
そこでトレーニングをやらないと
全力で連打できない。
というのが迫ってくるので
この重たいラケットを
全力でドライブ連打できるような体つくりをしないといけない!!
そういう心がけがでるので
根本的に用具とパワー・破壊力の出し方の考え方が日本と違うんです。 日本はフェンシングのようなシャープな攻撃で
中国は砲丸投げのような遠心力を使った破壊力のある攻撃です。 なので小さいころから中国では
厚いラバーで跳ばなくて重たいラケットを握らせて
卓球をさせて
速いスイングをさせる!!
という卓球を覚えさせてます。
日本の用具はスイングをそこまでしなくても卓球が上達する仕組みなんですが 粘着系の硬いラバーならスイングさせないと
卓球にならないので
その重たいラケットをスイングさせるように、毎日子供たちは
ラケットに振り回されながらフルスイング連打ができる極限まで
体の状態を作り上げます。
硬い粘着で厚くて飛ばないラバーでフルスイングできる状態になってくると
回転量の高さとボールスピードの加速具合は
卓球のボールとは思えない破壊力へと変換されます。
テンションの球とは桁が違う重みとなって最高のドライブ球になっていきます。 ということで、
なぜ、中国選手は小さいころから厚いラバーで打つのか?
というのは中国メーカーのスポンジの都合もありつつ
小さいころから重たいラケットでガンガン振ることで
強靭な体力とフィジカルを兼ね備えたドライブ卓球選手が最終的に完成する。
というのがゴールでした。 じゃあ日本選手の子供たちも 重たいラケットで粘着で硬くて重たいもの貼らそう! ってなるのはよくないんですよねー。 やはり、その重たい硬い粘着を打つときの
当て擦るスイングを
しっかり指導できる中国コーチがいないと なかなかテンションの食い込ませるように打つだけでは
ボールの威力やスイングが出せなくて
無理して重たいラケットを振って怪我とかも考えられるので、難しいんですよね。。。 なので結局はスポンジが薄いのが選んで軽くて弾む用具がたくさんある日本の便利さ。 そして指導者もみんなそっちのスポンジが薄いところから育ってる方が大半なので
そこから入るのが小学生からいいスタートが切れて勝てるから当然なんです(^.^) ということで中国の小さいころから重たいラケットを振らせる!
というのはやっぱり中国にしかできないやり方でもあるんですヮ(゚д゚)ォ!
ここで打ち方や捉え方・指導などが中国の子供のころのが
わかる方がたくさんいると
中国のやり方も日本の子たちでやってもいいのかなー?
ってそれでようやく少し思うくらいなんですよねー。
それくらい教えるのが非常に難しいんです。 でもこの壁を越えたら
中国選手の大人になったら強くなるやり方を日本にも取り入れることが出来る日がくるかもしれません!!
まずは、日本の小中学生と中国の小中学生の違いについて書いてみました。
どちらもいいところがあります。
何かの参考になればうれしいです(^O^)
ありがとうございました

〈リンク〉
「【中国選手の強さに迫る❷】馬龍選手の練習方法」-近日公開予定-
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